Internet Junkie

 

仮面の裏側

なんかね・・・・
暗闇に目が慣れるって面白い。
バーチャルだから気持ち悪いと思っていたけれど、どこにもバーチャルなんて存在しないと思っていたとたんに、「あ! なんだ・・・ Aさんのパターンか・・」という具合に、具体的なイメージが発生してしまう。
すると、プシコでも少しも怖くないから不思議・・・

あーあ、あれじゃぁ、男から相手にされないのも無理ないな・・・とか・・・・密かに想像して吹き出してしまっている。
でね、Aさんがネット人格で可愛い女の子のイメージのサイトなんて作っていた日には・・・ゾーッとしてしまう。
気色悪くて・・・・
どーやって説明していいのかわからん。

ちょっと目つきの怪しい中年のおばさんとかおじさんが、可愛い女の子のサイトを作っていたりとか?
本人はなりきってるし・・・
まぁ、バーチャルだから、いいんだけどね・・・・
なりきってるからな・・・・
その姿を想像するだけでグロテスクな気分になってしまうというか・・・

心理学科は危ないな・・・・昔から。
たま〜に、そーいう人が混じっていることもある。
知的水準が破壊されていないかぎり、そーいうこともあるわけで、少し話しているとまともなんだけど、よく考えると異常というか・・・
妄想というのがね・・・「自分は宇宙人だ」とか、その手の類のわかりやすいものなら大して問題はない。
ところが、貧困妄想だったりすると、家が破産して大変なのに私立の医学部を受験するとがんばっていたり、明日から食べるものがないと言いながら「ダイエットしたほーがいいんじゃないの?」という感じだったり・・・
話そのものがおかしいのではなく、全体として観察すると話に整合性が欠如していることが多い。
だから、ちょっと話してるくらいじゃわからないけど、どこかヘンだと思ったら、やっぱりヘンだったりする。

なんでそんな嘘ばかりつくのか不思議・・・とかね。
相手がまともな人だと思うから腹が立つけれど、よーするに誰かに同情されることが好きなのかもしれないし、一瞬でも誰かの気持ちが自分に向いてくれることが報酬になってしまうから、そーいう妄想が発達してしまっただけなのかもしれないし、普通に生活している「ちょっとヘンな人」というのは案外多い。

そーいう人たちが、ネットにはまってしまうのも無理はない。
ネットだと気がつかないからね・・・
サイトだと、どこまでがしていいことで悪いことなのか微妙だし。
会わなければ、どこかのおっさんだか可愛い女の子なのかもわからないし・・・
でもね・・・・何となくわかってくる。
なんかヘンなのよね・・・・
どこかがヘンなのよ。
一生懸命仮面を被ってはいるけれど、しょせん仮面だ。

あー、アイツだったらやりかねないな・・・
って人、周囲に一人や二人いませんか?

(『屁理屈にっき』 2002/05/11より)

 



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