インターネット上からハンドル名を無くしてすべて実名になったとしても、誹謗・中傷は無くならないでしょうね・・・
『もし自分のページには本名を明記しなければならないというルールがあったらどーなるか?』というご質問を頂きまして、以下あたしのレスです。
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一般論としてのインターネットの匿名性ということで考えると、事実上どこにも匿名性なんて存在していないと言いますよね。
私は最初ネットを始めた時、ハンドル名に実名を使っていたんです。なんでそれが今のハンドル名になったかというと、女性だと思うとナンパだらけなんです。それがウザイのでハンドル名だけでは女性か男性かわからない名前を考えたという。
結局、インターネット上のセキュリティの甘さから、犯罪の防止やストーカー被害などから逃れるために匿名性をうたっているだけであって、実質的にはネットにプライバシーなんて存在しないのでは?
誹謗・中傷もストーカーも実はまったく知らない人というわけではないと思うんです。匿名性のキラクさからリアルだったら絶対に係わり合いにならないような人とチャットやBBSなどでヤリトリしているうちに、どこかで意見的な対立や価値観の相違やそれこそ妬みや僻み、嫉妬妄想などが絡んでそういうことになってしまうのかもしれないと近頃思っています。
こちらがまったく存じ上げない人でも、知り合いのサイトで遊んでいて、それを他の人が見ていろんな空想や邪推をしてしまうと、それこそ感情の嵐みたいな感じなってしまったり。自分が知らないところで、他人の感情に何が生じているかなんて、その場(サイトやチャット部屋など)の人間関係などを知らなかったらまったくわからないです。
特にサイトだとBBSなどにはカキコがない人も多いし、そういう見えない人たちからの反感だったとしたら尚更。
自分のページに本名を書くという習慣は以前だったら珍しくなかったと思うんです。それがどうしてハンドル名だけになったのか?というと、実は、こういうつまらない感情の嵐が原因なのではないかという・・・
議論でも熱くなっちゃう人だと大変らしいし・・・
実名の頃からそーなんだから、ハンドル名が実名になったからといってどこが変わるのかわからないです。
ただ、あくまでも仮想空間としてサイトを構築しているサイトを眺めたりすると、たしかに実名では作らないとは思うんですけど、これって水商売や風俗の人が源氏名というか、本名を隠したりすることと同じ感覚なんでしょうね。
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世の中、「首相官邸」にまでラブ・メールを書いちゃう人がいかねないわけだから、インターネットの普及で、ほんと政治も政治家も身近になったのかもしれない?
(『屁理屈にっき』
2002/05/31より)