Internet Junkie

 

今日のご機嫌まではわからないの・・・

プライミング効果というものがある。
誰かの言葉を悪く解釈してしまいがちなときって、大抵、機嫌が悪かったり、ムカついていたりしていることが多い。
何でもないときには何でもない一言が、精神的なダメージに繋がる。
この日記の冒頭に断り書きをしなければならないのは、そーいうことが原因でもある。

プライミングというのは、先行刺激の効果というか、例えば、引っ掛けクイズで、「ピザ」と10回言ってもらった後で、「ひじ」を差して「これは何?」と質問すると、「ひざ」と答えてしまいがちということに似ている。
先に「ピザ」と言わなければ「ひじ」と答えるのに、「ピザ」と言ったが故につい「ひざ」と答えてしまう・・・
「ピザ」が干渉刺激になってしまい、正しい答えを歪ませる。

相手が最初からムカついているのがわかれば少しは警戒するかもしれないけれど、バーチャルで書かれたものに対してムカつかれたりすると、一体、どーしてそーゆーことになってしまうのか理解に苦しむことが多々ある。
それを含めて、誤解と呼ぶのだろうか?
いつも思うんだけど、そこまで責任持てないよね?

明らかに誤解だとわかるケースはわかりやすい。
ところが相手が誤解だとは思ってくれない場合はどーすればいいのだろう・・?
ネットって、ほんとめんどっちーと感じることの一つに、こーいう誤解やら行き違いやら誤った感情誘発があるのよね・・・

あ、あの人、機嫌が悪そう・・・って思えば、警戒する。
が、しかし・・・・
そこまではわからんでしょ?
その日、その人に何があって、そんなに機嫌が悪いのか?ってことまではわからない。
それに、例えば、BBSなんかに書かれた言葉や日記などは時差がある。
10日前のカキコへのレスが戻ってきたりすると、このタイムロスはどーやって埋め尽くされていくんだろう?と思うこともあるわけで、その時々の気分や機嫌に左右されない分だけ、ラリーは時間が空いたほうが平和な気がすることもあるけど。
人のこころは刻一刻と変化するものだし、同じ言葉でも受け止められ方が全然違うのだもの・・・そこまで責任を持てない。

なんかね・・・
或る程度、ネットでも付き合いが長くなれば、それなりにコミュニケーションが成立している気がするんだけど、この時差と背景文脈のわからなさだけはどーにもならないと思うことがある。
亡くなったお孫さんの携帯が、メールが届くたびに点滅しているのを歌った短歌があったけれど、確かに今の時代を象徴している気がするよね・・・
リアルな知り合いだったら、お孫さんが亡くなったことくらいは知っているのに、メル友は知らない・・・
「なんでメールにレスくれないの〜!」
って思ってたりして・・・

バーチャル・コミュニケーションのムズカシサ、ややこしさを感じる今日この頃・・・

(『屁理屈にっき』 2002/05/21より)

 



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